オーガズム/中イキのための催眠の活用

オーガズムとは

脳内のニューロン(神経細胞)が活発に作用して起きる、強い性的快感が一時的に頂点に達した状態です。

女性が性的に興奮するにつれて、神経系は脳に快感のメッセージ(信号)を送り、それが蓄積されて頂点に達するとオーガズムを引き起こします。オーガズムが起きると、性器周辺の筋肉(骨盤底筋群)がリズミカルに収縮し、その後筋肉の緊張が突然解き放たれて、快感の波が性器周辺から周囲に広がっていきます。

脳内では、大量のオキシトシン(幸せ・愛情ホルモン)、ドーパミン(快感ホルモン)、DHEA(若返りホルモン)などが分泌されます。(オーガズムが強いほど、オキシトシンが多く分泌されるといわれています。)

外イキ(クリイキ)とは

クリトリスを刺激することで生じるオーガズムです。

クリトリスへの刺激は陰部神経を通じて脳に伝達されます。
外イキ(クリトリスオーガズム)の場合、その快感の波の広がりは基本的に下腹部にとどまります。

クリトリスは、女性が性的快感を感じるためだけに存在する器官であり、物理的に強力な快感を生み出します。
そのため、脳があまり興奮していない状態でも快感のメッセージは脳に伝わりますので、比較的容易にオーガズムに達することができます。
ただし、脳の興奮が弱ければ、脳が気持ちよくなった状態は長続きしません。物理刺激がなくなればすぐにおさまってしまいます。

「クリイキはできるんだけど、中イキはできない」という女性は、クリトリスへの物理刺激に頼ったセックスが習慣になっていて、脳の性的興奮が十分に高まっていない場合がほとんどです。

中イキとは

膣や子宮(頸部)を刺激することで生じるオーガズムです。

膣や子宮(頸部)への刺激は複数の神経系(骨盤神経、下腹神経、迷走神経)を通じて脳に伝達されます。
中イキ(膣オーガズム/子宮オーガズム)の場合、体全体に及ぶ迷走神経など複数の神経系が作用するため、その快感の波の広がりは全身に及びます。

※迷走神経は脳から直接出ている末梢神経である脳神経の1つであり、脳神経の中で唯一下腹部(骨盤領域)にまで到達する長い神経です。

膣は鈍感です。
解剖学的に、人間のもつ器官の中では神経が少ない臓器です。
また、子宮頸部(ポルチオ)が気持ち良いという説がありますが、神経の集中などは確認されていません。

※「膣内には敏感な部位(Gスポット)がある」と主張する学者もいますが、医学的にはその存在は認められていません。(存在する/しないの議論が続いていますが、大部分の専門家は存在を信じておらず、「もしあるとしても、少数の女性のみだ」と考えられています。そもそも、膣内に敏感な部分があれば出産なんてできるはずがありません。)

では、なぜ膣や子宮(頸部)を刺激するとオーガズムが起きるのでしょうか?

挿入によって、膣・子宮(頸部)への物理的な刺激・体感覚が骨盤神経、下腹神経、迷走神経を通じて脳に伝わります。
脳の性的興奮が高まった状態であれば、その刺激を性的な刺激として知覚し、脳の性的快感が高まっていきます。
そして、脳の性的快感が頂点に達するとオーガズムが起きます。

つまり、膣・子宮(頸部)から直接的に性的快感を感じてオーガズム(中イキ)が起きる訳ではありません。
脳の性的興奮が高まった状態で刺激を受けるからこそ、脳の性的快感が高まって中イキするのです。

なぜ中イキできないか?

直接の原因は、挿入行為で脳の快感がスムーズに高まっていかないからです。
細かく見ていくと、大きく2つの原因があります。

(1)脳の興奮が高まっていない状態で挿入している

・膣以外の部分への刺激が、物理的に気持ちよくない(経験不足、未熟な前戯など)
・膣以外の部分への刺激が不十分(短時間)なため、脳の興奮が高まりきれてない
・義務のセックス、いやいやながらのセックス
・マンネリセックス

(2)心理ブロック(心のブレーキ)のせいで、脳の快感の高まり方が弱い

・集中できていない(寒さを感じていたり、他に気になることがあったりなど)
・相手への信頼感が低い(安心できていない)
・自尊心や恥ずかしさ(乱れた姿を見せることへの抵抗、身体のコンプレックスなど)
・不安や恐怖(未経験の感覚への不安、オーガズムへの恐怖など)
・尿を漏らしてはいけないという強い意志(潮吹きを避けようとする気持ち)
・苦手意識(中イキできなかった経験の積み重ね、思い込み)
・中イキできないことへのあせり、中イキしないといけないという義務感
・過去のトラウマ(性行為に関連する嫌な思い出など)

愛し合う者同士のセックスでは安心感・信頼感があるため、通常、そうではない場合に比べて脳は気持ちよくなりやすいです。
ただし、自尊心や恥ずかしさ、不安、恐怖などがある場合は、脳は気持ちよくなるのを自らセーブしてしまいます。また、苦手意識、中イキできないことへの焦燥感、過去のトラウマなどがある場合は、脳がその考え・イメージにとらわれてしまい、届いた快感のメッセージをダイレクトに認識できず、気持ちよさの高まりが弱くなります。

中イキするための方法/催眠性感療法のしくみ

中イキするためには、膣・子宮(頸部)への物理的な刺激を性的快感として知覚するレベルにまで、脳が性的に興奮する必要があります。
その状態で膣・子宮(頸部)への物理的な刺激を継続して脳の性的快感が頂点に達すれば、オーガズムが起きます。

普通のセックスでは、性感帯(主にバストやクリトリス、女性器周辺)への物理刺激によって脳は気持ちよさを感じ、さらなる気持ちよさを求めて興奮が高まっていきます。
ただし、刺激の仕方が良くなかったり、心理ブロックがあったりすると、脳はスムーズに気持ちよくなっていきません。(逆に、気持ちいい感覚・オーガズムの経験が多いほど、脳はスムーズに気持ちよくなります。)

催眠状態になると、本能(潜在意識)のはたらきが活発になるため、性感帯以外の部分でも性的刺激を強く感じるようになり、脳へ性的快感のメッセージが伝わります。そして、性感帯はより一層敏感になります。
また、理性(顕在意識)のはたらきが弱くなるため、心理ブロックから解き放たれてブレーキがかからなくなり、性的興奮・快感がスムーズに蓄積されてのぼりつめていきます。

快感が極限にまでのぼり詰めた状態で身体(例えば肩や手など)に触れると、オーガズムがおきます。このレベルにまで脳を気持ちよくすることができれば、当然、膣への挿入でもオーガズムが起きます。
この状態で中イキを経験することで、中イキに至るまでのプロセス・体感覚を脳が記憶・学習し、心理ブロックも自然とはたらかなくなり、実際のセックスでも普通にイケるようになります。(何度か繰り返せば、再現性はより高くなります。)

なお、(トランスが深くなって)本能が極めて活発な状態になれば、物理的な刺激がなくても脳は性的快感を感じられるようになり、脳の快感が頂点に達するとオーガズムが起きます。
これがいわゆる、脳イキです。

※性感催眠療法では女性器に触れることはありませんので、膣への刺激はイマジナリーセックス(イメージの中でのセックス)などで代用します。イマジナリーセックスの詳細については、【催眠状態でおこなうイマジナリーセックス】のページに記載してあります。

より深いオーガズム/カタルティック・オーガズムを体感するには

本能が極めて活発になって、性感帯以外に触れてオーガズムがおきるレベル、または、脳イキするレベルにまで脳が気持ちよくなった状態で、性感帯に触れていきます。
催眠性感セラピーの施術で体験して頂けます。

女性用風俗/女性向け風俗

2016/11/22 (更新日: 2020/02/26)
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